2015.01.19 トピックス
ガチ議論サイトについての説明とコメントの投稿規定(暫定)
ガチ議論サイトについての説明(暫定)
1:「日本の科学を考える(ガチ議論)」は、生命科学研究環境に対する諸問題を、研究者だけでなく政策サイドの人も巻き込んで議論することを目指し、2013年1月に立ち上げたフォーラムです。現在、4名のスタッフ、近藤滋(阪大生命機能)、宮川剛(藤田保健衛生大)、中川真一(理研)、小清水久嗣(藤田保健衛生大)で運営しています。
2:分子生物学会の2013年の年会で近藤が年会長を務めたことから、年会の一企画として、文科省、総合科学技術会議、政治家等を集めて、「第1回ガチ議論」と題したイベントが行われました。詳細は、このサイト内の記事をご覧ください。
・企画の詳細 http://scienceinjapan.org/topics/20131125.html
・参加パネリストの紹介 http://scienceinjapan.org/topics/20131122.html
・議論のテープ起こし http://scienceinjapan.org/topics/032414-1.html
3:2014年度以降、現在は分子生物学会との直接の関係はありません(現在、近藤は理事ではなく一般会員です)。ガチ議論イベントは、どこかの学会に固定して行うのでなく、いろいろな場を移動しながら続けるのが理想と考えています。
コメント投稿に関する(暫定)ルール
生命科学研究の現状を改善するための、建設的な議論が行われることを希望しています。また、主な批判の対象となる政策サイドの関係者にも、読んでもらわなければ意味がありません。書き込みの内容は厳しくても構いませんが、表現には節度と他の投稿者への配慮を持っていただければと思います。匿名での投稿も可能ですができるだけ実名でお願いします。実名が困難である場合も、投稿者の同一性は保たれる形にしてください(ニックネームは他の投稿者とは異なるものを用いて同一性がわかるようにしてください)。また、以下に当てはまるコメントは削除させていただくことがありますので、ご了承ください。
1:具体的な研究不正の告発(関係機関に直接行ってください)
2:他の投稿者を非難する以外の内容を含まない投稿
3:建設的な意見を含まない一人語り
追記(1/27)
なお、トピックスに記事をご投稿いただく際は、こちらの投稿規定をご一読ください。お名前・ご所属・肩書(匿名も可能ですが、その場合はニックネームやペンネームなどで議論参加時のユーザーネームと同一であるもの)が必須となっております。また、原稿の修正・確認などを行う場合がありますので、匿名の方も連絡のつくメールアドレスを用いてください。
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窓口になりうる可能性があるのは、日本学術会議だと思っています。どんなに大きな学会で有っても、その構成員は研究者の一部に過ぎません。
この問題は、研究者社会に限りません。社員が企業の不正を訴え、廃業に追い込まれれば、自動的にその社員は失業します。
もう一つの問題として、直属の上司を告発するとその時点で自分の研究にも支障が出る、別のラボのPIが隣の研究室のPIを告発する場合でも、小さな研究所や大学では間接経費や運営費などの予算が減額される、研究機関自体の存続が危ぶまれるといった二次的な影響も予想されますし、現状のルートで告発を行うのはまだまだ難しいというのが現状かもしれません。
私は、具体的な研究不正の告発を関係機関に直接行ってくださいというのは、現状では匿名ではほとんど相手にしてもらえず、実名でも告発者の保護が十分に行われていない状況を憂いていますが、今回のように匿名の告発がこのような掲示板で行われるのも良いことだとは思いません。
疑惑を指摘されたら反論すればいいと言われる方も多いと思いますが、このような掲示板で行われると告発から反論までの間にどうしてもタイムラグができてしまいます。皆さんこの掲示板に張り付いているわけではないですし、たまたま通りがかって一度きりしか掲示板を見ない一般の方もおられるかもしれません。そのような状況では嫌疑が晴れたとしても、最初の告発の疑惑だけで名誉が毀損されてしまうと考える研究者も多いでしょう。
私は、例えば、研究費を出している文科省か厚労省、あるいは学会が告発の受付窓口になって、そちらの方から研究機関に調査を依頼するというかたちができると、それだけでも告発者が研究機関と矢面に立たされることは避けれますし、真面目に対応してくれる研究機関は増えるのではないかと思っているのですが。。。
疑惑を指摘された研究者に反論の機会を与えることは、重要だと思います。実際にそのような申し出も有りました。しかしそれをやると、現在、このサイトは匿名投稿が自由にできる状態にあるため、某匿名掲示板の人達がなだれ込んできて、予測不能の祭り状態になると思われます。我々スタッフが、このサイトに割ける時間は限られているので、無理であると判断しました。
その代わり、各研究機関での調査結果が発表されたら、それに対するリンクを貼ることは可能でしょう。
>うまくいかない場合、次にどうしたらいいのかの説明あるいは行程の作成が必要ではと思いました。
これについても、ここで議論していただければと思います。
今回の件では、文科省からの問い合わせが各研究機関に行っているので、外部の人間にできる範囲のことは、済んでしまっていると思います。
つまり「告発」レベルの工程は、十分に機能していると考えます。
その先の、「各機関での対応」が機能するかどうかは、その研究機関、あるいは文科省などの指導によると思います。簡単に解決できる問題ではありません。
>捏造問題や研究不正に対する怒りの中には、告発者が契約を延長してもらえなかった等の関係機関の対応への怒りも含まれるのではないかと思うのですが。
私の元大学院生の1人が、アメリカのラボでPIの研究不正を告発し、公正局扱いの事件に成りましたが、結局、証拠不十分ということで、PIはおとがめなし、告発した本人が、逆に、研究所を追い出されて失職し、論文も出せなくなりました。
裁判沙汰になると、有罪を立証するのは難しく、推定無罪にならざるを得ません。
その結果を、外部から見ると「告発が機能していない」と感じられるでしょう。
SHさんに同意いたします。
不正の連絡をしても予備調査で不正なしとなれば全く公開もされないのが現実のような気がします。文科省や厚労省がこのようなサイトを開設することが望めない以上、学会のように(このサイトは学会とは関係ないとのことですが)ある程度社会的にも認められた団体がオープンな形で研究不正の告発を公開するということになれば、不正への大きな抑止力になるのではないでしょうか。
また、今回、不正の疑惑が指摘されている研究者の中には、しっかりとしたお仕事をされていることがその研究分野で認められている方々も数多くおられるようにお見受けします。そのような方々がしっかりとした対応をされることが、また、それが「密室」でなくオープンな形でなされることが、今後の見本にもなると思います。例えばこのサイトで、反論する、ということがあっても良いのではないでしょうか。しっかりとした対応をされる研究者の研究室には、このようなことがあっても優秀な人は集まると思います。そうでなければ、少なくとも私は行こうとは思いません。
コメント投稿に関する(暫定)ルール に基本的には賛成ですが、「1:具体的な研究不正の告発(関係機関に直接行ってください)」については、うまくいかない場合、次にどうしたらいいのかの説明あるいは行程の作成が必要ではと思いました。
といいますのも、昨今の事例を見ますと、関係機関への告発が上手く機能しているとは思いません。
捏造問題や研究不正に対する怒りの中には、告発者が契約を延長してもらえなかった等の関係機関の対応への怒りも含まれるのではないかと思うのですが。