日本の科学を考えるガチ議論
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本サイトについて

    日本の生命科学のレベルが急激に下がっているというデータがあります。これは、各国の論文数、引用数を比較したグラフを見ると非常に顕著であり、多くの人が憂慮しています。このレベル低下が本当に事実かどうかに関しては、異論もあり、正確な検証が必要ですが、日本の研究環境が様々な深刻な問題を抱えていることは事実です。若手を含めた研究者のキャリアパス問題や、捏造、研究費の分配、雑務による実質研究時間の低下など、問題は山積しています。
    これらの諸問題について、我々のほとんどは、「お上のすることだから」と考え、愚痴を言うにとどまっているというのが現状だと思います。しかし、日本の科学研究環境を改善して、より研究開発を進めたい、と考えているのは、研究者だけでなく、行政の人たちも同じなのです。関係者との議論を踏まえつつ、研究者サイドが自分のニーズに合った、有効で実現可能な改革案を作ることが、真に必要な改善の実現への近道だと思います。
    日本分子生物学会2013年年会組織委員会は、上記の認識に立ち、一般研究者(学術審議会に出るような大物以外という意味)が直接に文科省その他のfunding agencyと、本音で対話できる機会を作ろうと考えています。もちろん、ただ、年会当日に集まって話すだけでは、議論も深まるとは思えず、有用なアウトプットも得られません。そこで、まず議論用のサイト(本サイト)をウェブ上に設置し、そこであらかじめ十分に意見交換を行い、そこで行われた議論や改革案を前提に、年会の当日のシンポジウム「生命科学を考えるガチ議論」にて直接対決してもらおう、というわけです。本サイトでは、文科省の科学政策の担当官なども参加し、提案されたアイデアについて、実現可能性などをともに議論していきます。ですから、単なる愚痴の言い合いではなく、建設的な議論になると思います。
    他の学会や組織で、このサイトを活用して、同様な企画を持たれることも歓迎します。
    第36回日本分子生物学会年会 年会長
    大阪大学大学院生命機能研究科
    近藤 滋
    学研メディカル秀潤社「細胞工学」「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」第十七回より一部改変し転載


    *2015年度企画については記事「ガチ議論企画2015、始動!」を参照ください。