【帰ってきた】ガチ議論
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文科省について -文科省お役人への質問のまとめII-

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    ガチ議論企画その1:「文科省お役人への質問大募集」』では、文科省についてのコメントも沢山いただきました。研究職(研究者)から行政職(官僚)になるようなキャリアパスがあれば、行政機関は先端分野への対応力の強化などが図れるのでは?官僚にも(研究者のように)欧米型の流動的な雇用体制が導入されてもよいのでは?文科省の科学政策の意思決定は誰がどのように行っているか?などのご質問がありました。会合では、こうした文科省についての質問についても戦略室の方に直接お伺いし議論を行う予定です。頂いた回答については後日、独立した記事としてアップいたします。こちらでは頂いたご質問(下記参照)について皆様からのご意見を募集します。質問にはそれぞれ番号をつけておりますので、コメントを投稿いただく際には「II-3」など、質問の番号をお示しいただきますようお願いいたします。

    このテーマについての皆様から寄せられた質問を以下にリストします。

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    II-1 研究職から行政職へのキャリアパス
    研究職から行政職へのキャリアパスが日本にはありません.現在は博士後期課程まで行けば行政職への道は事実上断たれます.形式的には国公一種試験に受かれば受け入れは可能ですが,現実には行政組織はそのような人材を拒絶する素地があるのではありませんか?
     ますます高度化する科学技術に迅速に対応するには専門的知識と対応力を有した人材を外部から入れることで常に対応力をアップデートし,最先端の分野に適応する事が必要です.現在は学会からの人材を非常勤で使う事でやりくりしている訳ですが、米国でDOEやNIHのトップに最高の研究者を招いて活性化を図っています.我が国でも「本気で」やれる研究者の人材を行政組織内部に取り込む事で、強化を図る時期ではないでしょうか.(Shigeo Hayashi さん)
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    II-2 文科省官僚のキャリアパス
    「40歳代以下のアカデミア」は他の業界に先駆けて日本型の終身雇用を廃して欧米型の雇用体制になったと思いますが、遅かれ早かれ殆どの職種が終身雇用ではなくなるでしょうし、そうならないと国は滅びると思います。最もそうなるべきなのは霞ヶ関だと思いますが、文科省をはじめ各省庁の皆さんは、ご自身のキャリアパスについていかがお考えなのでしょうか?研究者出身の文科省事務次官とかいてもいいと思いませんか?もっと流動性のある官庁であるべきだと思いませんか?(nemo さん)
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    II-3 文科省戦略室メンバーのキャリアとインセンティブ
    斉藤卓也氏ほか戦略室のメンバーの皆さんがこれまでどのような法案や政策に関わったか、役人としての経歴を教えて下さい。よろしくお願いします。
    (略)研究者のインセンティブについてのご意見がありますが、では官僚のインセンティブについてはどうなっているのでしょうか。具体的には、官僚はどういう数字によって業績評価されるのか、ということを教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。(M.Tada さん)
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    II-4 行政官の情報公開
    真に日本やアカデミアのために実働された行政官を応援したいです。そのような方々こそ本省に残られ、給与、人事面において優遇されるべきと考えます。それが解るような情報を一定期間が過ぎたあと(政策上問題ない時期)に公開してもらえないでしょうか。その結果も含めての公開を希望します。(Miwako Ozaki さん)
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    II-5 科学技術政策の意思決定の問題A
    文科省の生命系の科学政策の大筋は、誰がどこでどのように決めているのですか?「事実上」の決定権は誰にあるのですか?(shigeru kondo さん)
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    II-6 科学技術政策の意思決定の問題B
    大学教員の年俸制案の話題ですが元ネタは産業競争力会議に提出された下村文部科学技術大臣の提出資料のようです.
    http://www.kantei.go.jp/…(*PDFファイル)
    雑多な案がてんこもりですが大学で外国人を増やし,英語力と国際競争力を増す.それと同時に年俸制がパッケージになっています.この案を検討している教育再生実行会議は5月末には提言をまとめ総理に手交予定とあります(pptの12ページ目).
    教育再生実行会議のメンバーはここ(http://www.kantei.go.jp/…
    文科省の官僚も全能ではありません.このようなケースは文科省内部で議論があった事でしょうか?頭越しに振ってきた事かもしれませんね.上記プランの性急な実行は大学,教育を破壊する事につながります.戦略室が現場の意見を汲み上げる機能を果たしてもらいたいと思います.(Shigeo Hayashi さん)
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    II-7 文科省の役割
    文部科学省って必要なんですか?他の役所と仕事内容がかぶっていて、省の存在価値が分からないのですが??たとえば科学技術・学術政策局、研究振興局、研究開発局の3局は学術会議の事務局でいいのでは?大学・研究機関において無駄な雑務や会議が増えた原因は、文科省などからの多大な事務作業依頼に起因しているかと思ってます。上部機関である文科省等がスリム化すれば、そういった事務作業依頼が減るのではないかと期待しています。(AD さん)
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“文科省について -文科省お役人への質問のまとめII-” への1件のフィードバック

  1. Shigekazu Oda より:

    私も”II-5 科学技術政策の意思決定の問題A”に関する疑問を持っています。
    加えて、意思決定プロセスにおいて、で文部科学大臣は実際に価値発信を行ったり政策の方向性を示して、実行のために役人の方々を使いこなしているのか気になります。
    というのは、これまで文部省および文科省が行ってきた科学政策は、長期的かつ具体的な戦略に基づいて実行されてきたのかという点で疑問が残るからです。

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