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「若手にテニュアポストを」と国が宣言?

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現在、第5期科学技術基本計画の素案が出ており、パブコメが求められています。
素案PDF→http://www8.cao.go.jp/cstp/pubcomme/kihon5soan/m001.pdf
パブコメ募集ページ→http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095151350&Mode=0

科学技術基本計画は、今後10年程度を見通した5年間の科学技術政策を具体化するものとして政府が策定するものです。本年度までが第4期、来年度から5年間が第5期にあたります。
単なる「提言」などではなく、政府が「これを目指す」と宣言するものであり、今後の科学政策は基本的にこれを基に進められるといってもよいでしょう。
で、今回特に重要なのは、素案の中に、この掲示板でも話題になっている若手研究者のキャリアについて以下のような方針が提示されていることです。

(引用)
 科学技術イノベーションの重要な担い手は、若手研究者である。しかし、大学等における若手研究者のキャリアパスが不透明で雇用が不安定な状況にあり、若手研究者が自立的に研究を行う環境も十分に整備されていない。
 このため、大学等における若手研究者のポストの確保、公正で透明性の高い人事システムの確立、若手研究者への処遇や研究費の充実等を促し、若手研究者が高い能力と意欲を最大限発揮できる環境を整備する。
 特に、若手研究者のキャリアパスの明確化は重要である。大学及び公的研究機関等は、シニア研究者に対する年俸制やクロスアポイントメント制度の導入、人事評価の導入と評価結果の処遇への反映、再審査の導入、外部資金による任期付雇用への転換促進といった取組により、組織の新陳代謝を促し、若手研究者が挑戦できる任期を付さないポストを拡充する。

(引用終わり)

これを読むと、多くの若手研究者が望んでいることを行う、と国が宣言しているように見えます。最近、多くの人がPD問題を訴えるようになり、それがある程度は国に届いているのでしょう。
ですが、安心しないでください。
これは、まだ確定していない「素案」なのです。
国立大の運営費交付金の削減求める声は相変わらずです。運営費を減らすことと、ポストを増やすことは矛盾しますので、この文章が最後まで残り、正式な基本計画になるかどうか、保証はありません。もし残らなければ、、大変困ったことになります。

幸い、素案にはパブリックコメントが求められています。是非、皆さんの声を届けましょう。1つや2つでは影響は少ないでしょうが、千、2千と集まれば、影響は十分にあるはずです。逆に、集まらなければ、PD問題なんて、実はたいしたことない、という意思表示と受け取られるかもしれません。

11月16日(月)締切です。
(当然、この記事はtwitter, facebookなどで、拡散大希望です。)

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