2013.09.17 トピックス
ScienceTalks ニッポンの研究力を考えるシンポジウム ~未来のために今、研究費をどう使うか~
ScienceTalks(サイエンストークス)から「日本の科学を考える」ガチ議論サイトの皆様へお知らせです。
Science Talksは、「ニッポンの研究力、このままではいけない!」と日々感じている研究者、政策関係者、大学経営者、企業家などが一同に会し、立場を超えて日本の研究力を底上げするためのアイディアを出し合うディスカッションプラットフォームです。科学コミュニケーションサポートを行うカクタス・コミュニケーションズ(英文校正エディテージ)が科学新聞と共同で今年の8月に運営を開始しました。物質・材料研究機構の岸 輝雄委員長をはじめ、ガチ議論の宮川 剛先生や、研究や科学政策にかかわる多彩なメンバーにより「ScienceTalksニッポンの研究力を考える委員会」を立ち上げました。同委員会のもと、「ニッポンの研究力」をもりあげるための問題提起を行っていく予定です。
最初の企画として、第1回シンポジウム、「ScienceTalks(サイエンストークス)ニッポンの研究力を考えるシンポジウム~未来のために今、研究費をどう使うか~」を10月19日(土)に東京工業大学・くらまえホールにて開催します。第1回の今回は、研究費の額と分配、研究評価の問題を徹底的に取り上げて議論をします。
そもそも、研究をはじめる前に先立つもの、それがなければ話が始まらないもの、それはやはりお金の問題です。研究費はいわば研究アウトプットへの先行投資。インプットあってのアウトプットです。日本の研究費の総額は年々増加しています。にもかかわらず、日本の研究者のみなさんの多くは、研究費が足りなくてやりたい研究ができなくて困っています。一方で、大学や研究所単位で巨額の研究費をつけた結果として、研究費の無駄遣いや不正使用の問題も次々に出ています。このアンバランスの原因は何なのか?果たして日本の研究費の総額はそもそも足りているのか?バランスよくちゃんと配分されているのか?だいたい科研費の研究評価はちゃんとした指標に基づいて実力のある研究者に届いているのか?投資した分だけ、きちんと研究成果が社会に還元されるようなシステムにするにはどうしたらよいのか?
「ニッポンの研究力を上げるためには研究費の問題を解決するしかない!」と、シンポジウムには5人の研究者・大学経営者と、現在の研究費と配分制度を決めている文科省・財務省の方々にスピーカーとしてご参加いただきます。
このイベントは識者の方々の意見を聞くだけの場ではありません。会場やライブストリーム中継で聴く一般の研究者のみなさんと問題意識を共有して、幅広くたくさんの方の意見を集めるための参加型のイベントとなります。会場で、オンライン上で、みなさんの意見を聞かせてください。「ガチ議論」とのシナジーで議論を盛り上げていきますので、「ガチ議論」サイトをご利用の皆様のご参加もお待ちしています。本ページのコメント欄に寄せられた皆様からのご意見も企画や当日の議論などに反映できるよう検討したいと思います。
当日のイベントでは、おなじみ宮川 剛先生、元三重大学学長 豊田 長康氏、熊本大学学長 谷口 功氏、中部大学理事長兼総長 飯吉 厚夫氏、文部科学省研究振興局 菱山 豊氏、財務省国際局開発政策課長 神田 眞人氏が登壇。登壇者のみなさんとのブレインストーミングや議論にたっぷり時間をとってありますので、ぜひ研究現場の問題意識や疑問を投げかけてください。公式サイトでは事前に登壇者インタビューを掲載しております。記事コメント欄、Facebook、Twitter上で率直なご意見、コメントお待ちしています。
公式サイト: www.sciencetalks.org
Facebook: www.facebook.com/ScienceTalksJP
Twitter: www.twitter.com/ScienceTalks_JP
ScienceTalks(サイエンストークス)委員会 広報担当
加納 愛
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